【生理について話そう】デリケートゾーンケアを通じて女性の心と身体のバランスを実現したい。起業家 小林味愛さん

2020.10.05 | インテグロ編集部

thumb-lets-talk-period-miai-kobayashi

フェミニンケアブランド社長 小林味愛(こばやしみあい)さん

1987年東京都立川市生まれ。2010年慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、衆議院調査局入局、経済産業省へ出向。2014 年に退職し、株式会社日本総合研究所へ入社。全国各地で地域活性化事業に携わる。2017 年8月、福島県国見町にて株式会社陽と人を設立。子育てをしながら、福島県と東京都の2 拠点居住生活を送っている。

愛用している生理用品:エヴァカップ(ラージ)

 

Her Lifestyle

ファーストキャリアは衆議院調査局とのこと。そのキャリアを選ばれた理由や今までのキャリアを教えてください。

大学では政治学の勉強をしていました。まったく働きたい分野もなく、唯一興味があったのが、人でした。人の行動や人がよりよく生きるという部分に関する興味だけがありました。国家公務員にもいろいろありますが、最終的には世の中は政治の判断が大切で、政治のことをもっと身近に感じたいと思い、またどれか一つの分野に興味があったわけではないので、一番いろいろなことを網羅していそうな衆議院調査局に入りました。ここでの仕事は、政治家から言われた調べ物をすることで、分野に関しては比較的いろいろなことを扱っていたので、大変勉強になりました。

その後、経済産業省へ出向したのち、民間のコンサルティング企業に転職しました。福島県にかかわる仕事をするなかで、この土地は活用の仕方次第で価値あるものに育てられる種の宝庫だと感じ、福島県で地域商社を立ち上げました。現在は福島県でとれた柿を主原料にするデリケートゾーンケアのためのフェミニンケアブランドを中心にさまざまな仕事をしています。

IMG_20201002_1

今のライフスタイルを教えてください。

平日はこのコロナの状況なので、朝保育園に子供を送ったらオンライン会議や様々な資料づくりなど主に在宅でやっています。商談は外に出ることも多いですが、オンラインも多くなりました。保育園のお迎えは旦那が時短勤務なので旦那担当です。休日は家族で遊んでます!友人とバーベキューなどもしています。

 

妊娠出産を経て身体や気持ちに変化はありましたか?

本当に自分の身体の大切さを痛感するようになりました。そして、気持ち的には逆に子供ができたことで様々な新しい世界を見ることができるようになり、心のバランスがとりやすくなったと思います。朝起きるのは大変ですし、子供は思い通りにならないので、もちろん子育ては大変です。でも子育てを通して、「そもそも人って思い通りにならないな」と思えるようになりました。

また、子供とかかわることで、自分が大人になるにつれていかに物事を型にはめて見るようになったのかにも気付かされます。例えば、大人が「遊ぶ」と言った時には「遊園地で遊ぶ」など、「何を」遊ぶのかを考えますが、子供にとっては花を摘んで、花びらを一枚一枚とることも遊びの一つです。遊び一つをとっても楽しみ方っていろいろあるんだなと思えるようになりました。

そして、子供がいることによって、いい意味でのあきらめもできるようになってきました。例えば、以前はたくさん働くことが評価される職場なら、その通り仕事をしていたと思います。でも今はそもそもそのような働き方ができないので、そのような評価しかできない場所なんだと思えるようになりましたし、他人の評価に自分をあわせなくなったと思います。

IMG_20201002_2

Her Period

激務だった国家公務員時代の一日のライフスタイルや、その当時の生理の悩みについて教えてください。

激務すぎてもはや記憶喪失というかいろんなことを覚えていないのですが(笑)一番忙しい時は、ほぼ家に帰れず、帰れたとしたら早くても夜中の2時で、朝方帰ることも多く、それもお風呂に入ってすぐ出勤していましたね。旦那と話せたのは日曜のお昼を一緒に食べるときだけで、食べ終わると私はまた出勤していました。ひどいライフスタイル!(笑)

仕事は秒単位で書類を出さなければならないほど忙しく、トイレも頻繁に行けないので、常にナプキンは夜用で「漏れなければよい」という感覚でした。もちろんかゆみも不快感もひどかったです。ただそんなことはもはや気にならないくらい多忙を極めていました。それでも若かったのでそういうものだと思っていましたし、女性がいかに男性として働くかが求められていると思っていました。振り返るとよくそんな生活してたな…と。

そんな生活だったので、生理中の問題だけではなく、カンジダ腟炎を繰り返していました。お昼休みにクリニックで薬をいれてもらって良くなって、でもだんだんかゆくなって、また病院に行っての繰り返し。それでも対症療法をするだけで、根本的な原因は気にしていませんでした。

 

対症療法をしていたところから根本的な原因を気にするようになったのはいつ頃からですか?

公務員として働いたあと、民間企業に転職しました。民間に転職したらもう少し楽になるかと思っていましたが、思っていた以上に忙しく、公務員時代と同じような働き方を繰り返してしまいました。いくら寝てもだるいと感じたり、なんだか疲れているとか、東洋医学で言う未病が続いている状態でした。そのとき20代後半になっており、これでは子供がほしくてもできないんじゃないかなと思うようになり、生活習慣を改めるようになりました。

自分に合う生活習慣てなんだろう?と情報収集をする中でデリケートゾーンケアというものも知りました。いろいろと試行錯誤するなかで、バランスよく食事を食べることが、自分に必要なことだと気がつきました。昔は食べるものと言えば、コンビニ弁当かとんこつラーメンかというひどさで、旬のものを食べることもしませんでしたが、食生活を気にするようになってから身体と心のバランスがとれるようになってきましたね。

 

月経カップに出会ったきっかけや実際に使ってみて感じるメリットを教えてください

仕事でデリケートゾーンケアに関わっているので、いろいろと情報収集をしている時に月経カップのことを知りました。使い始めてから数か月経ちますが、私はとにかくもう月経カップ無くては快適に生きていけません(笑)。月経カップは生理を忘れられるような感覚や自分の経血量を把握して体調管理のバロメーターにできる点が魅力です。

 

生理を忘れるような感覚や体調管理のバロメーターですか?!詳しく教えてください!

デリケートゾーンの通気性を保つことはすごい大切だと思います。蒸れるとかゆみにつながりますが、月経カップなら蒸れとは無縁です。ナプキンのように取り替えなくていいことも本当に楽で気に入っています。子供がトイレについてくるところでナプキンを変えるのは面倒なので、今は本当に助かっています!

あと、ナプキンだと自分の経血量が「多い日」「少ない日」くらいしか分かりません。経血量を把握することが体調管理のバロメーターになると思います。毎回見るということが大切で、普段の自分の量を把握し、違いが出たときにわかるようにしておくことが必要だと思います。余談ですが、私は経血量をしっかり観察するので、実は月経カップを使い始めたころ、手がすべってトイレに月経カップを流してしまったことがあるんです。取り外したばかりの月経カップはぬめりますのでみなさんお気をつけください(笑)。

 

月経カップを使い始めて、心や身体の変化など何か気づきはありましたか?

とにかく生理が楽しみです!月経カップの使用方法など毎回工夫するのが楽しいんです。Cフォールド、セブンフォールド、パンチダウンフォールドなどの折り方を色々試したり、入れやすい体の体勢を模索したりフィットする感覚を得たりという工夫が楽しいです。私にあった折り方は今のところCフォールドです。普段からデリケートゾーンケアをしているからか、最初から挿入や取り外しに特に困ることはなく自由自在にできる感じがありました。

 

月経カップのおすすめの使い方やコツがあればぜひ教えてください

フェミニンオイルを縁に塗って入れると超スルッと入ります。おすすめです!体に入れるものなので、植物由来のものが良いと思います。特に月経カップを使い始めたころは、体勢が悪いと月経カップが引っ掛かってしまったり、挿入がうまくいかないこともあると思いますが、フェミニンオイルを塗るとそんな問題もなくなります。ただ、あまり下の方にオイルを塗ると手が滑るので気を付けてくださいね!それ以外にも、生理のはじめの多い時はオーガニックコットンのナプキンをバックアップとして使っています。オーガニックコットンだと通気性がいいので蒸れとも無縁ですよ。

 

Her Message

生理について読者に伝えたいメッセージをお願いします。

生理は毎月来る辛いもの、そう思っている方も多いのではないでしょうか。生理を楽しく快適に、それぞれにあったやり方でぜひ楽しんでみてくださいね。

 

Her Dream

今後の夢や目標を教えてください。

よく「女性活躍」と言われますが、「本当に女性が働きやすい社会になっていますか?」というのが私が前からもっている疑問です。たとえば女性管理職を増やすためのセミナー。悪意がないことは分かりますが、それが本当に女性活躍につながるのでしょうか?今回のコロナでも非正規社員が大変な想いをしていますが、非正規社員の多くは女性です。これは社会の構造の問題として考えなければいけないと思っています。最終的には女性が生きやすい社会にしていきたいのですが、そのためにまず大切なのは女性自身が自分自身の身体と心のバランスをちゃんと考えること。日々の不調に自分自身で気が付く、その心のゆとりがあるかということが大切です。自社のブランドを通じて、また色々な会社と一緒に女性が生きやすくなるための色々なアプローチをとっていきたいです。

最近、更年期中の方や更年期が終わった方とお話しすることがあります。中には薬を飲んで何とか仕事をしている人もいます。自分もひょっとしたらあと10年ちょっとでそうなるかもしれませんよね。女性はどうしても年齢、状況によって心と身体のバランスが変わっていきます。自分にどんなことが起こる可能性があるか事前に分かっているだけでも行動が変わるのではないかと思っています。

現在私は、「明日 わたしは柿の木にのぼる」というブランド名で商品を展開しています。このブランド名には私の想いがこめられています。「私はのぼる」は女性の意志を表しています。「今日」ではなくあえて「明日」を選びました。「いつやるの?今でしょ」という言葉は全ての人には当てはまらないと思っています。今できる人は今やれば良いですが、中にはそれができない人もいます。早くやれと追いつめる必要もなければ、追いつめられるように感じる必要もありません。なのであえて「明日」を選びました。そんな気持ちがあるので、時間と心のゆとりを表現したく「明日」と「わたし」の間にわざと半角スペースを入れています。地道にコツコツ!女性がいきいきと生きていける社会にしていきたいです。

株式会社陽と人

IMG_20201002_3