子宮頸がん

しきゅうけいがん

子宮頸部(入り口付近)の粘膜に発生するがんのことです。集団検診や定期健診の普及によって初期に発見されるケースが多くなり、患者の30~40%程度は初期の段階で発見されています。

子宮頸がんは20歳代から増えはじめ、20歳代後半~40歳代後半と、若い世代に多いがんです。子宮頸がんの原因は性交によって感染するヒトパピローマウイルス(human papillomavirus:HPV)というウイルスの長期感染です。感染しても、自然にウイルスが排除されますが、このウイルスが排除されず、長い間感染が続くと、がんの発生の原因になります。性体験年齢が低いこと、性交渉のパートナーが多いこと、出産経験が多いこと、喫煙・受動喫煙などが危険因子とされます。性経験のない人にはほとんど発病しません。

がんの進行の度合いによって0期からⅣ期に分けられます。一般的には、0期(初期)にはほとんど自覚症状があらわれません。ごくまれに性交後に出血(接触出血)がみられることがあります。Ⅰ期・Ⅱ期では、血液の混じったおりものやピンクや茶褐色のおりものが増え、月経と無関係な出血がある場合もあり、性交後の出血もみられます。Ⅲ期、Ⅳ期には骨盤底を走る神経ががんに圧迫されるため腰痛や足の痛みがあらわれるのに加え、がんが膀胱や直腸にも広がるため、血尿や血便がみられます。

子宮頸がんは治癒率が高いのが特徴です。初期(がんが上皮内にとどまっている状態)に発見してすぐに治療を行うことができれば治癒する確率が高いため、高い確率でがんになる前の状態を発見することができる検診を受けることがすすめられます。

子宮頸がんの治療には手術療法、放射線治療、化学療法、緩和治療などがあります。治癒後、子宮が回復してくれば、治療後の妊娠や出産も不可能ではありません。がんの進行度合い、妊娠希望、年齢など、病状と状況に応じて治療が進められます。

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