乳腺炎

乳腺炎は、授乳中の女性なら誰でも経験する可能性があります。「うっ滞性乳腺炎」と、「急性化膿性乳腺炎母乳」があります。

「うっ滞性乳腺炎」は、乳管の詰まりによって乳汁が排出されず、乳房内に溜まることで発症します。局所的な乳首、乳房の腫れや痛み、熱感が引き起こされます。

「急性化膿性乳腺炎」は、乳頭や乳輪の傷口などから細菌が入り込み、乳管や乳腺組織内に感染することで炎症が起こった状態です。乳房の腫れや痛みのほか、悪寒を感じたり高熱が出たりすることもあります。

乳腺炎でおもにみられる症状には、乳房の腫れや痛み、しこりができる、乳房の一部が赤みや熱を持つ、そして悪寒・発熱、頭痛や関節痛などがあります。

また、化膿性乳腺炎が完治せず、膿がたまっている状態を乳腺膿瘍(にゅうせんのうよう)といいます。この場合は、皮膚を切開して膿を出す処置が必要になります。

甘いものや脂っこいものをとりすぎると乳腺炎になりやすいとの声も聞かれますが、特定の食べ物で乳腺炎になりやすくなるという医学的根拠はありません。

乳腺炎は、母乳の詰まりや細菌感染が主な原因となります。その予防には、正しい姿勢とくわえさせ方で授乳すること、授乳間隔を長く開けないこと、胸を圧迫しないことが大切です。

乳頭に傷があると細菌感染しやすいので、傷ついた場合は保湿し、早めに治癒できるよう努めましょう。それでも乳腺炎になってしまったときは、適切なセルフケアを試みつつ、痛みがひどかったり、発熱やインフルエンザのような症状がみられたりするときは早めに医療機関を受診するとよいでしょう。

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