月経

げっけい

月経は、約1か月の間隔で自発的に起こり、限られた日数で自然に止まる子宮内膜からの周期的出血と定義されます。一般に「生理」の名称で知られています。

月経は、脳の中枢である視床下部と下垂体がはたらいて性腺刺激ホルモンが分泌され、その刺激により排卵が引き起こされてはじまります。月経のはじまりから次の月経までは、以下のように「卵胞期」「排卵期」「黄体期」に分類されます。

卵胞期:月経が終わり、卵子が放出されるまでの期間です。基礎体温でいうと、低温期にあたります。卵胞期の卵巣では、卵子のもととなる原始卵胞が、卵胞刺激ホルモンの刺激をうけ、成熟卵胞に発育します。成熟卵胞からはエストロゲンが分泌され、その影響で子宮内膜が増殖し、厚くなります。エストロゲンの影響で副交感神経の働きも活発になり、気分の安定や落ち着きを感じやすい時期です。肌や血行もよくなります。

排卵期:卵子が放出される期間です。エストロゲンがある程度増えると、脳下垂体から卵胞刺激ホルモンと黄体形成ホルモンが急激に分泌されます。この影響で、成熟した卵胞から、卵子が卵巣外へと放出されます。これが排卵です。ホルモンバランスの急激な変化のために、気持ちの起伏を感じることもあります。

黄体期:卵子が放出された後、月経がはじまるまでの期間です。基礎体温でいうと、高温期にあたります。排卵後、卵巣内に残された卵胞は黄体という組織になり、おもに黄体ホルモンを分泌します。黄体は、妊娠が成立しない場合10~15日程度で寿命を終えます。体は妊娠に適した状態になるため、胸の張りや肩こりなどに悩まされやすい時期です。黄体ホルモンの影響で、精神的にもイライラしたり、不安や怒りを感じやすくなったりしています。

黄体が寿命を迎えると、ホルモン分泌も急激に減少するために子宮内膜がはがれ落ち、腟を通って子宮外へ排出されます。これが月経です。

正常な月経および月経周期の範囲は、おおよそ以下のように考えられます。

月経周期日数:25~38日、その変動±6日以内、卵胞期日数:17.9±6.2日、黄体期日数:12.7±1.6日、出血持続日数:3~7日(平均4.6日)、経血量:20~140 mL。

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