卵巣がん

らんそうがん

卵巣に発生する上皮性悪性腫瘍のことです。卵巣に発生する腫瘍には、良性と悪性、その中間的な低悪性というものがありますが、悪性群の代表が卵巣がんです。日本では罹患数、死亡者数も増加傾向にあり、40代から増加して、50代から60代がピークです。

卵巣がんが発生するメカニズムは不明ですが、複数の要因があるとされます。ひとつには、排卵時に卵巣が傷つくことで、その傷からがん化すると考えられています。また、女性が子どもを産む数が減り、その逆に、月経の数が増えたことで一生のうちの排卵回数が増えていることで、卵巣がんの増加に影響しているとされます。さらに、食生活の欧米化や肥満は、卵巣がんの危険性を高めるともいわれています。

卵巣がんの約10%は遺伝的要因によるものと考えられており、近親者に卵巣がん患者がいる場合は、いない人に比べて発症の確率が高いといわれています。

卵巣がんは、進行の度合いによってⅠ期からⅣ期に分けられています。Ⅰ期(初期)はほとんど自覚症状がないため、「サイレントキャンサー(沈黙のがん)」といわれているように、早期発見が難しいがんであるとされます。がんが進行し、こぶしくらいの大きさになってくると、下腹部にしこりが触れる、おなかが張る、トイレが近い、食欲の低下などの症状があらわれていきます。腹部のふくらみを肥満と勘違いするケースもあります。

治療法は、がんの進行具合、さらに、妊娠の希望の有無で異なります。卵巣は左右2つあるので、腫瘍がある側の卵巣・卵管を切除しても、もう片方の卵巣が残っていれば妊娠が可能です。

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