子宮筋腫

しきゅうきんしゅ

子宮の筋層にできる良性の腫瘍のことをいいます。発生原因は不明ですが、エストロゲンが関与していると考えられています。

筋腫の大きさや数はさまざまです。子宮筋腫は良性の腫瘍であり、大きくなっても子宮組織を破壊したり、他の場所に転移したりすることはありません。また、がんなどの悪性腫瘍に変化することもありません。筋腫の発生場所によって漿膜下(しょうまくか)筋腫、壁内(へきない)筋腫、粘膜下筋腫の3つに分けられます。いくつかの種類が合わさっていたり、子宮内膜症を併発したりしている場合もあります。

30代以降に発見されることが多いですが、最近は検査機器の発達により、小さな筋腫も発見できるため、20代女性に見つかるケースも増えています。日本では成人女性の5人に1人は子宮筋腫があるといわれるくらいポピュラーな病気といえます。しかし、筋腫がある程度の大きさにならなければ自覚症状が出にくいことから、気づかれないこともあります。子宮筋腫は女性ホルモンの影響で大きくなると考えられているため、閉経後は自然に小さくなります。

筋腫の大きさや個数、発生部位によって症状は異なりますが、主な症状としては、貧血、経血量の増加、月経期間の長期化、強い月経痛、月経時以外の出血などです。さらに、筋腫が大きくなると、膀胱や腸管が圧迫されて頻尿になったり、便秘になったりすることもあります。

筋腫が小さくて症状がなければ、必ずしも治療する必要はありません。筋腫の大きさや症状の程度、年齢や妊娠の希望などを考慮しながら、治療の有無や治療方法を決定します。

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