月経カップの煮沸消毒が楽しくなる!便利なアイテムを紹介

2021.08.20
月経カップの煮沸消毒が楽しくなる!便利なアイテムを紹介

月経カップのお手入れに煮沸消毒が必要だと知った方!

「時間がかかりそう」「負担になりそう」…などと思っていませんか?

実際に、私たちのところにもさまざまな質問が寄せられています。

生理期間中に煮沸消毒を何回もやらないといけないと思っている方や、生理期間が終了した直後と、翌月に使う直前に煮沸消毒をやらないといけないと思っている方、月経カップ専用の容器を用意しないといけないのかと不安に思っている方などなど。

たしかにそれだと手間がかかる、面倒な作業になってしまいますよね。

しかし、月経カップの煮沸消毒は、実はあまり面倒なものではないんです。

最初は戸惑うかもしれませんが、ひとたびやり方に慣れてしまえば流れ作業のように、特に何も考えずに行うことができます。

「煮沸が面倒くさそうだから、月経カップを使わない」というのは、もったいない!

この記事では、月経カップの煮沸消毒が楽しくなる便利アイテムを紹介いたします。

「これいい!」と思ったアイテムを活用して、負担の少ないマイベストな煮沸方法を見つけてみてくださいね。

 

月経カップの消毒ってどうやるの?

月経カップの消毒として推奨している方法は、「煮沸消毒」です。

煮沸消毒とは、沸騰したお湯の中に消毒したいものを入れ、煮ることで消毒する方法のこと。

一定時間以上加熱することで、菌を死滅または不活性化することができるといわれており、月経カップの場合は10分間程度の煮沸を推奨しています。

定期的に煮沸消毒をする理由は、月経カップを清潔に保ち、快適に使用するためなのですが、そのほかにも色移り(色素沈着)やにおい移りの予防にも効果的といわれています。

月経カップはくり返し使える生理用品なので、できるだけよいコンディションを保ち、気持ちよく使いたいですよね。

だからこそ、できれば面倒くさがらず、煮沸消毒をしてもらいたいと思います。

それでは、月経カップの煮沸消毒について、もうすこし詳しくみていきましょう。

 

煮沸消毒の頻度は?やらないとどうなるの?

一般的に月経カップの煮沸消毒は以下のタイミングで行います。

  1. 新品の月経カップを使うとき
    →箱から開けたら、使用する前に必ず行います。
  2. 生理が終わったあと
    →その月の生理期間終了後、次の生理がくる前に1回行います。

生理期間終了後に煮沸消毒をしなかったからといって、すぐに不衛生な状態になったり、劣化して使えなくなってしまったりということはありませんが、前章でもお伝えしたように、できるだけ長い期間、気持ちよくカップを使うためには、定期的な煮沸消毒がおすすめです。

毎月行うのは面倒な場合でも、少なくとも2~3ヶ月に1回行うとよいと思います。

 

煮沸以外の消毒方法はないの?

煮沸の代わりに、アルコールやミルトン(次亜塩素酸ナトリウムを成分とする消毒液)などの薬剤を使って簡単に消毒したい、と思う方もいるかもしれません。

しかし、これらの薬剤に含まれる成分は、月経カップの素材である医療用シリコーンを傷める可能性があり、製品の劣化を早める原因になります。

また、弱酸性である腟内のpHバランスが乱れたり、粘膜への刺激を起こすこともあるため、使用はNGです。

以上のことから、煮沸消毒がベストである理由は以下の2つです。

  1. シリコーンは耐熱性に非常に優れている
    どれくらい熱に強いかというと、150℃の高温下におかれても、変質せず、半永久的に使用可能だと言われているほどです。水は沸騰しても100度ですから、熱湯に長時間入れておいても、シリコーンが溶けたり変形したりすることはありません。

  2. 水は体に無害
    煮沸で使うのは沸騰した水だけなので、液体が月経カップや腟に悪い影響を与える心配がありません。

こうした理由から、エヴァカップスーパージェニーディーバカップなどに代表される医療用シリコーン製の月経カップユーザーの方には、正しい煮沸消毒のやり方をぜひ身につけて、快適に使っていただきたいと考えています。

なお、月経カップの素材によっては、シリコーンほどの耐熱性を持たないものもあり、例えば、TPEという素材の場合はミルトンを用いた消毒をOKとしています。

自分の使っているカップに適した消毒方法を理解することが大切です。

詳しくはこちらのブログをご覧ください。

月経カップをミルトンで消毒してもいいの?

 

火を使う方法と、電子レンジを使う方法、どちらがいいの?

月経カップの煮沸消毒には、以下の2つの方法があります。

 

  1. 火を使う場合:鍋で水を沸騰させたあと、鍋にカップを入れて10分間ほど煮沸する。
  2. 電子レンジを使う場合:耐熱容器にカップを入れてカップを水に浸し、電子レンジで数分間煮沸する。(5分くらいで十分です)

 

「月経カップを長年使用すると愛着がわいてくるので、煮沸消毒が苦にならなくなる」

「鍋でグツグツされているカップの姿がかわいい」

「カップに対する感謝の気持ちが強いので、思いっきり火にかけてあげたい!」

という、カップ愛が強めな鍋派の意見も耳にしますが、月経カップを台所に持っていくことに抵抗のある方や、できるだけ火を使う作業はしたくないという方もいると思います。

家族と同居していたり、シェアハウスに住んでいる場合は、好き勝手にキッチンを使えないこともありますよね。

時と場合によって、みなさんのやりやすい方法を選ぶのでOKです。

 

煮沸消毒する際の注意点は?

火を使う場合でも電子レンジを使う場合でも熱湯を扱うことになるので、やけどの危険がつきまといます。

特に、小さなお子さんがいるご家庭では熱湯の取り扱いには十分に注意してくださいね。

それぞれの方法で特に注意するポイントは、以下の通りです。

 

火を使う場合:コンロの前を離れないように注意

火を使う場合は、コンロの前を離れないように、鍋から目を離さないように注意しましょう。その理由は以下の2つ。

 

  1. カップがプカプカ浮いてしまうことがある
    沸騰したお湯にカップを入れると、鍋底から浮き上がってくる気泡によってプカプカと水面に浮いてきてしまいます。カップ本体にまんべんなく熱湯が当たらないと煮沸消毒の意味がないので、菜ばしやトングを使ってカップを沈めてあげたり、コロコロ転がしてカップ全体に熱湯が当たるように調節するのがポイントです。

  2. カップが鍋肌や鍋底に触れてしまうことがある
    医療用シリコーン製の月経カップは、耐熱性に強いという特徴がありますが、鍋肌や鍋底に10分間触れるのはカップの劣化につながることがあります。最悪の場合、空焚きになっていることに気づかず、カップが溶けてしまうことも…。数分に1回は鍋をのぞき、ここでもやはり菜ばしやトングなどを使用してカップが鍋に触れないようにしてください。


電子レンジを使う場合:突沸と使用する容器に注意

電子レンジを使う場合は、突沸と使用する容器に注意しましょう。その理由は以下の2つ。

 

  1. 液体を加熱すると、急激に沸騰が起こりやすい
    電子レンジで液体を加熱した場合、急激に沸騰が起こり、振動や扉を開けるなどの衝撃が加わると、中身が周囲に飛び散る「突沸」という現象が起こることがあります。突沸はやけどの危険があるほか、突沸によって容器の中の水が少なくなることで月経カップが水に浸かった状態を維持できなくなり、消毒の意味がなくなってしまいます。はじめてのときは加減が分からないので、様子をみながら、温めすぎないように注意が必要です。

    もし誤って温めすぎてしまった場合は?: 
    突沸を避けるため、加熱が終了しても容器をすぐに取り出さず、扉を開けないで1~2分冷ましましょう。
    参考:食品加熱時の突沸に注意 (独立行政法人国民生活センター)

  2. 容器が変形することがある
    使用する容器によっては、溶けたり変形してしまうこともあります。容器自体が使えなくなってしまうだけでなく、月経カップにダメージを与える可能性も考えられるので、気をつけましょう。水を入れて加熱することに適した耐熱容器を選ぶことが大事です。

月経カップの煮沸消毒に使える便利アイテム

それでは、実際に月経カップユーザーが使っている煮沸消毒用の便利アイテムを紹介します。

100円ショップで買えるものも多いので、ぜひチェックしてみてくださいね。

 

火を使う場合

鍋を使った月経カップの煮沸消毒

料理に使う鍋を使っても問題はありませんが、キッチンアイテムと共用したくない場合、小さな鍋を用意して、月経カップ専用にすると使いやすいですね。

大きさは、直径15センチくらいのミルクパンでも十分です。

フライパンのように浅いものではなく、カップがしっかり沈むような深さのあるものがおすすめです。

特に、複数のカップを同時に煮沸したいのであれば、自分の使うカップの個数を考えて大きさを選びましょう。

鍋には、ガス火用、IH用、そして両方使えるものがあるので、自分の使用する熱源に合ったものを用意してくださいね。

フタつきの鍋を選び、使用しないときに月経カップを入れておくのもいいですね。

その場合、フタを少しあけておくなどして、密閉されないように気をつけましょう。湿気がこもると、カップにカビがはえる原因になります。

 

泡立て器

鍋で煮沸をする方は、泡立て器と鍋を一緒に用意しておくととても便利です。

使い方は、泡立て器のワイヤー部分を指で開いて月経カップを入れ、それを鍋に浸けるだけ。泡立て器を使った月経カップの煮沸消毒

簡単にできる月経カップの煮沸消毒

こうすることで、沸騰したお湯の中でカップがプカプカと浮いてくることなく、鍋肌にカップが触れることもなく、ずっと見守っている必要もなくなります。

手間がかからないのに、しっかり消毒できるのがおすすめポイントです。

月経カップの乾燥

煮沸消毒後、シンクで泡立て器を振れば湯切りもできますし、そのまま洗濯バサミやハンガーなどにかけておけば乾燥まで完璧!

こんな身近なものが月経カップの煮沸消毒で大活躍するなんて…、これは編集部イチオシのアイテムです。

 

電子レンジを使う場合

マグカップ

電子レンジでの加熱では、いちばん身近な容器のひとつがマグカップではないでしょうか。

家庭で不要になったマグカップを月経カップ専用にしているユーザーもいます。

マグカップのよさは、持ち手がついていること。持ち手があるため、電子レンジへの出し入れがしやすいのが魅力です。

一方で、タッパーのようにフタがついていないので、お湯がこぼれやすいのが難点。できるだけ幅と深さのあるものを選ぶのがポイントです。

また、絵付けがされているものや、装飾があるものなどは電子レンジNGの場合もあるので、よく表示を確認しておきましょう。

 

電子レンジ用調理器具

月経カップの煮沸消毒におすすめの容器

100円ショップや、スーパーのキッチングッズ売り場などに売られている電子レンジ用調理器具も、月経カップの煮沸消毒に使えます。

(写真:即席ラーメンを電子レンジで作る容器)

月経カップの煮沸で使える容器

容器選びのポイントは以下の2つです。

  1. 月経カップと水を入れても、窮屈にならない幅と深さがあること
  2. フタに蒸気を逃がす穴がついていること

野菜や麺類をゆでる容器は、水を入れて加熱するのに適しているので特に使いやすいです。

両サイドには取手がついているので、電子レンジの出し入れも簡単。

大きめの容器を選べば、一回で複数の月経カップを煮沸できます。

月経カップと耐熱容器

電子レンジと耐熱容器を使った月経カップの消毒

100円ショップの売り場に行くとさまざまな色や形の容器があるので、煮沸消毒するのを想像しながら選ぶのが楽しいという声もあります。

お気に入りのものを見つけられると、毎月気分よくお手入れできそうですね!

生理期間外はカップの保存容器としても使えるのでおすすめです。

 

シリコンカップ

月経カップの煮沸消毒で使えるアイテム

こちらのシリコンカップは折りたたみ式で、コンパクトにしまえることが魅力です。

フタつきのものを選ぶと、レンチン中に吹きこぼれしにくいです。

折りたたみ式シリコーンカップと月経カップ

ただし、市販のシリコンカップは比較的小さめのものが多いので、お使いの月経カップと水が無理なく入るサイズのものを選ぶようにしましょう。

レンジを使った月経カップの煮沸消毒

煮沸消毒後の月経カップ

レンチンしたあとは、シリコンカップの取り扱いに注意が必要です!

熱によってシリコンカップがやわらかくなるため、うっかり強く握りすぎると中の熱湯があふれてしまうことがあります。

そーっと握って取り出すか、心配な場合は少し時間を置いて、冷ましてから取り出すのが○。

 

電子レンジ用消毒ケースや消毒袋

赤ちゃんの哺乳瓶の消毒に使う、電子レンジ用消毒ケースや消毒袋があれば、それを使うことも可能です。

以前使っていたけれど、もう使用する予定がない場合は、月経カップ専用にしてもいいですね。

 

終わりに

月経カップの煮沸には、いろんなアイテムが使えるということがわかっていただけたでしょうか。

今回ご紹介したアイテムの多くはどれも手軽に入手しやすいものです。

これなら気軽に、楽しく使えそうだなと思えるアイテムに出会えると、毎月の煮沸消毒が負担なくできるようになりますし、心地よく月経カップを使えると、さらに月経カップへの愛着がわきますよ。

ぜひ、自分のライフスタイルにあったアイテムを見つけてみてくださいね。

 

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インテグロ編集部

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