【月経カップ体験談】ママたちの心と体をサポートしたい。バレエ・ピラティス インストラクター 藤田亜紀子さん

都内で3人の子育てをしながら、バレエとピラティスの指導者として活躍している藤田亜紀子さん。ピラティスを本格的に始めたのは、さまざまなマタニティトラブルを経験し、自分の身体が壊れていく危機感を持ったことがきっかけでした。現在はピラティスを通じ、ママたちが心も身体もリフレッシュできる環境を提供しています。自分の身体を理解し、内面とじっくりと向き合うことができるピラティス。そして月経カップデビューもまた、今まで目を向けてこなかった自分の生理を見つめ直す、いいきっかけになったそうです。

愛用している生理用品:スーパージェニーエヴァウェアエヴァウェア スポーツ

Her Lifestyle

バレエやピラティスを始められたきっかけを教えてください。

解剖学とピラティス

バレエは3歳から習いはじめました。産まれて10ヶ月で歩きはじめるほど足腰が強く、いつも音楽に合わせて踊っている子供だったそうです。そんな私を見た母が、バレエを習わせたと聞きました(笑)。

ピラティスは、10年ほど前にバレエの指導をしていくなかで、ピラティスの要素を指導に活かしていきたいと思い、本格的に学びはじめました。実はもっと前から習いたいという気持ちはあったのですが、当時はまだ子どもたちが小さく、育児に追われていたためになかなか始められず、何年もやりたい気持ちを温め続けていたんです。子どもたちを保育園に預けられるようになったタイミングでようやく始めることができました。

 

藤田さんが、現在ピラティスの指導者になるまでに、本格的に始められたきっかけは何だったのでしょうか?

最初は踊りのように動きを真似することから落とし込んでいき、次第に解剖学や身体の使い方について深く学んでいきました。すると、これまでよりも身体の軸が取りやすくなり、踊りやすいと感じるようになったんです。周りからも、見違えるほどに動きがよくなったと驚かれることが増え、ピラティスはパフォーマンスの向上やケガの予防に合理的に作用するものだと実感するようになりました。

また、私は10代や20代前半のころは、バレエに集中していたこともあり、自分の表面的な身体ばかりに目がいきがちで、健康に深く関わる内臓やホルモンなどに対しては無頓着でした。生理不順や、流産・逆子・前置胎盤などのさまざまなマタニティトラブル、さらには産後太りからのダイエットを経験したことから、自分の身体がこわれていく危機感を感じ、自分の身体について真剣に考えるようになりました。そんなとき、ピラティスをすることで、自分の身体を理解して、自分の内面とじっくりと向き合うことができました。今の自分がどういう状況なのかを身体の中から感じられるのです。

産後のママ向けピラティス

現在は妊婦さんや産後のママ向けのレッスンをおこない、悩んでいた立場から、悩みを相談される立場になられたと思います。どんな思いで指導されていますか?

一般的に出産(経腟分娩)を経験された方は、骨盤周り、特に骨盤底筋の弾力が大きく失われ、内臓下垂や尿もれなどの原因となります。また、産後のゆるんだ骨盤で赤ちゃんを抱っこすると、身体に歪みを生じて坐骨神経痛になりやすいです。

現在はPfilAtes認定骨盤底筋インストラクターとして、3回の出産経験とエビデンスをもとにママたちをサポートしていますが、そのような場面を目にするたびに、無理をしてるママたちが多いなぁと感じています。

小さい子どもを育てている期間は、どうしても赤ちゃん優先になってしまうので、ママが自分の身体のことに目を向けて考える時間というのはほとんど持てないですよね。ただ、ママが不調になると、赤ちゃんも健やかにいられなくなるので、産後こそ、骨盤矯正やピラティスなどで身体をリセットすることがとても重要だと思っています。

また、子連れサークルやストレッチなどに通ってお友達を作ることも、ママたちにとっては良いストレス解消になると思うので、今後も積極的にママ向けのピラティスクラスを継続し、心も身体もリフレッシュしてもらえる環境を提供していきたいです。

Her Period

これまでの生理の悩みについて教えてください。

私にとっての生理の悩みは、生理痛のつらさや生理用品の不快感などではなく、「生理がこない」ことでした。

バレエの練習で身体を酷使していたせいか、初潮を迎えたのが遅く、迎えたあとも1年に1~2回くらいしか生理がこない状況が22~23歳ごろまで続きました。生理のはじまるタイミングがいつも読めないため、予期せぬ出血によって外出先でつらい思いを何度もしましたし、レッスンや舞台では、“漏れるかもしれない”という不安が、集中力の欠如とパフォーマンスの低下につながることも大きな課題だと感じていました。

バレエをやっているときは生理が来ないことは楽だったので放置してしまい、バレエを辞めたあとにようやく、「このままではよくないかも…」と思い、婦人科を受診したり、本などで改めて生理の仕組みについて調べたりしたのを覚えています。

 

月経カップや吸収型サニタリーショーツを知ったきっかけを教えてください。

常に生理がいつ来るか分からない状態だったので、突然の生理に備えて、無駄に紙ナプキンをつけていることが多かったんです。かわいた紙ナプキンが肌に当たる感覚や蒸れがとても不快で、布ナプキンが出はじめたころは飛びつくように使用していました(笑)。

2年前には、ヨガ友達から「布ナプキン付きショーツみたいなのがあるらしい!」という情報を耳にし、表参道の布ナプキンのお店まで探しに行ったのですが、そこでは取り扱いがなく、ガッカリ…。

その後、さらにいろいろと調べみたところ、インテグロの吸収型サニタリーショーツ「エヴァウェア」を見つけたんです。そのとき同時に月経カップの存在も知りました。

後日、ヨガイベントの「Organic Life TOKYO」に参加した際に、たまたま、インテグロの出展ブースを見つけて、念願のカップやショーツの実物を手にしました。

 

月経カップやエヴァウェアの第一印象はどうでしたか?

月経カップを手に取った瞬間は、「こんな大きいものがちゃんと入るの!?」と、衝撃を受けたのを覚えています。想像以上に弾力にもあり、挿入できるとはとても思えなくて、とにかくマイナスイメージの方が強かったですね(笑)。

生理のタイミングがいつも読めない私は、カップよりもエヴァウェアの方が相性が良さそうと感じたので、まずはエヴァウェアから試してみました。

予想どおり、エヴァウェアは生理期間外でも違和感なく使えるので、予期せぬ生理対策にはバッチリでした!いまではすっかり手放せないアイテムになっています。

夏の汗をかきやすい時期は、コットン素材で蒸れにくいエヴァウエア スポーツを愛用し、冬は肌触りが良くて、多少厚みのあるエヴァウェアを履けば、身体も冷えにくくて快適です。

エヴァウェアを履くだけで“漏れ”を心配することなく思い切り動けるので、生理不順の方だけでなく、初潮を迎えて間もない子どもや、新体操やフィギュアの選手、バレリーナたちの頼もしいお守りになると感じました。

 

マイナスイメージの強かった月経カップは、何をきっかけに使い始めたのでしょうか?

私はチャレンジ精神旺盛な性格なので、エヴァウェアを愛用しながらも、実はずっと頭の片隅には月経カップのことがあり、気にはなっていたんです(笑)。まずは、インテグロの「はじめての月経カップワークショップ」に参加してみました。そこで実際のユーザーから話を聞いて、カップに対する不安や疑問を解決できたので、ようやくデビューする決心がつきました。

最初は試行錯誤の連続でしたが、使い続けることでカップの快適さをどんどん実感し、今ではすっかりファンです。

月経カップをはじめてうまく取り出せたとき、自分の意識で骨盤底筋をコントロールしながら、身体の奥にあるカップが少しずつ降りてきて、自分の手元に戻ってきた感覚が不思議で、なんだかとても感動したのを覚えています。骨盤底筋や呼吸を意識して体の中にあるカップを動かすことが、胃や腸などの内臓を動かすような感覚にも似ていて、神秘的なんですよね。

何事もやってみないとわからないですね!まだまだ少数派の月経カップがテレビや雑誌等で取り上げられるたびに、パイオニアになれたような誇らしい気持ちにもなります(笑)。

 

月経カップやエヴァウェアを上手に使うコツがあれば教えてください。

エヴァカップとスーパージェニーを比べると、本体の形や柔らかさが違うので、「この方法で着脱しないとダメ!」と思わず、「カップごとに着脱方法が違っていいよね!」と思いながら、そのカップにピッタリの使い方を見つけるように心がけています。最近では、試行錯誤して、より快適な使い方を見つけることが生理中の楽しみになっています。

気をつけていることは、カップを着脱する前に必ず手を洗い、清潔な手指でカップを扱うことです。挿入したあとは、経血モレ防止のために、カップの底をペコペコ押し、完全にカップが開いたかどうかを確認するようにしています。

カップの使い方に慣れてきた今では、外出時や忙しいときにはカップをつけていることを忘れてしまい、カップが満杯になってモレてから気づくこともあります。そんなときは、エヴァウエアを併用しておくと安心です!

Her Message

生理について読者に伝えたいメッセージをお願いします。

ピラティスの国際ライセンス

私は、産後のトラブルをきっかけに自分の身体の変化に気づくことができ、改善することができましたが、今思えばもっと若いころから目を向けておくべきだったと反省しています。そういう意味でも、生理用品のアップデート、特に月経カップデビューは、今まで目を向けてこなかった自分の身体を見つめ直す、いいきっかけになると実感しています。

自分の腟を見たり触れたりすることは、なんとなくいけないような気がして避けてしまいがちですが、自分のことを知ることは決して悪いことではありませんよね。むしろ、身体の変化に気づくためには、できるだけ早い時期から知っておくことが大事だと思います。

月経カップを使うことに抵抗がある方もいるかもしれませんが、新しいことを試してみるといろいろな発見や気づきがあるので、少しでも気になっている方にはぜひトライしてみてほしいです。

Her Dream

今後の夢や目標を教えてください。

ピラティスインストラクター 藤田亜紀子さん

ピラティスの国際ライセンスを取得するのが目標です。いつも通ってくださるクライアントの方々が、レッスンを楽しみにしてくれていることがいまの私の原動力なので、インプットとアウトプットを両立しながらがんばっていきたいと思っています。

バレエは子供ころから続けているので、私にとっては空気のような、なくてはならない存在。きっとお婆ちゃんになっても続けていくと思います。

 

プロフィール

バレエ・ピラティス インストラクター 藤田亜紀子(ふじたあきこ)さん

東京都在住。幼いころからモダンバレエやクラシックバレエを習い、その後、ジャズダンスやフラメンコなど舞踊の分野で幅広く学び、現在、バレエとピラティスの指導者として活躍。流産や逆子、前置胎盤など、自身が経験したさまざまなマタニティトラブル、3人の子育ての経験とエビデンスをもとに、ママの心と体をサポートしたいという想いで妊婦さんや産後のママ向けレッスンも数多く行っている。BASIピラティス認定&リフォーマー基礎、PHIピラティス マットI&II,Props,リフォーマーI&ll&lll認定、マスターストレッチlevel1,2,3認定、PfilAtes認定骨盤底筋インストラクター、他多数。

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